減速感が出てきた米景気と頭打ちの米新車販売台数

 9月6日のNY外為市場ではドルが急落して円高が進んだ。前日の1ドル=103円台半ばから一気に101円台前半まで円は顕著に上昇した。原因は、米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業部門総合指数(NMI)が51.4となり7月の55.5から大きく低下したこと。生産および受注の落ち込みが響き同指数はリーマンショック以来約6年半ぶりの低水準。ちなみに、雇用指数も7月の51.4から8月は50.7まで下げ、新規受注も60.3から51.4へ急落した。

 代表的な米景気指標の悪化は金融市場に強い警戒感を誘ったが、その他にも暗転している米景気指標がある。具体的には、特に天然ゴム市場と密接な関わりのある米新車販売台数である。

 米調査会社オートデータがまとめた8月の米新車販売台数は前年同月比4.2%減の151万1453台。2.5%程度の減少を見込んでいた市場の予想以上に落ち込んだ。季節調整済みで年率換算した販売台数は1698万台で前年同期の1779万台から減速した。

 昨年2015年の場合、前年同月割れとなったのはわずか1回だけだったが、今年はまだ8月までの段階で前年比マイナスは3回目である。好調に伸びてきた米新車販売台数は、ここにきてブレーキがかけられた印象が強く、昨年のような伸び率が期待できにくい状況だ。

 米国の新車販売が落ち込みは、その分だけ新車装填用のタイヤ消費減退の可能性を示している。IRSG(国際ゴム研究会)の統計によると、2015年の米国の天然ゴム年間消費量は98万8000トン、2016年の見積もりが101万5000トン、2017年予測が101万8000トンと漸増しているが、今年から来年にかけての統計数値が下方修正される可能性がある。
 
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