あらためて金の基礎的需給を考える

GFMSは毎年5月の年刊版と夏冬に中間見通し的なUpdate版をリリースしている。あらためて基本的な金の需給構造を考えて見よう。まず供給については鉱山生産が主要な一項目目だ。2010年では2,689トンの新産金が地下鉱床から鉱石として採掘され供給された。仮に年間250日間、市場開設日があったとして、全世界の鉱山会社が売却するとした場合は一日あたりおよそ11トンの売却規模となる。

コンスタントに必ず供給される金が2010年は2,689トン存在する一方、この一日平均11トンの売り圧力を吸収するのが需要側の第1項目であるジュエリー向けの現物調達となる。2010年では2,017トンの需要が確認されている。また、アジアを中心とした金地金の退蔵需要は880トンと、ジュエリーとあわせ2,900トン規模の需要が存在する。

ただし、この2,900トンの買い手は毎日定期的に市場に現れるわけではなく、価格が高値を追えば減少し、安値を形成すれば増加してという傾向を持っている。9月の金価格は高値からの急落場面が見られたが、これは投機的な売り崩し的な動きではなく、下げ止まりを待って現れる買い手に依存する所が大きい。鉱山の売りはコンスタントに現れるが、一方の実需買いは高値では後退しやすいという、基礎的需給ファンダメンタルズを念頭に。

岡藤商事株式会社
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