東京ゴムは目先の修正安後に再び上昇基調へと移る

 東京ゴム先限は8月25日に148円60銭まで値崩れし、『これは底割れか』との声も一部にあったが、しかし、9月に入ってから一転して反発した。8月限納会後に発会した2月限新甫は149円50銭と1月限と同値で発会し、2日には158円90銭まで上昇し、発会値から10円弱も水準を上げた。

 これは上海ゴムの中心限月である2017年1月限が8月31日のトン当たり1万2,010元を安値に、9月2日には1万2,530元と500元強反発したこと、為替の円安も支援材料になったといえる。

 また、タイ、インドネシア、マレーシアの3ヵ国が9~12月の期間4ヵ月で少ないとはいえ8万5,000トンの輸出削減を決定して、天然ゴム生産国の価格アップに対する意志の強さを表明した形になったこともプラスに働いたものと思われる。

 更に、中国で、『天然ゴムの輸入関税を現行のトン当たり1,500元(円換算2万3,175元、キロ換算23円18銭)から260元(同4,017円、同4円)に引き下げて欲しい』との陳情があり、これを嫌気して上海ゴムは8月29日に1万2,110元まで下げたものの、『政府が答えを出すのは早くて来年』、それも、『輸入関税が引き下げられるかどうかわからない』と伝えられ、今度は上海ゴムが一転反発、現在の戻り相場につながったといえる。

 こうなると、上海ゴムは弱気筋が1万2,000元そこそこまで売り込んだ形になっており、『何らかの強材料が出れば、安値で売り込んだ向きの踏み上げが出るかも知れない』との見方も一部に出ている。

 それにしても、中国の8月の製造業購買担当者指数(PMI)が50.4と7月の49.9から上昇するなど、同国の景気に対する懸念も取り除かれつつあるとすれば、上海ゴムも強気ペースにコマが進む可能性がある。

 ただ、こうしたなかで気になるのが対ドル円相場の動向だ。米国の早期利上げ見通しをキッカケにドル高円安基調が続き、円相場直物は8月18日の99円65銭から103円台まで、ざっと4円弱の円安になった。

 この円安によって生ゴムの輸入採算はキロ当たり6円弱アップしており、これが最近の東京ゴムを押し上げた経緯がある。

 問題はドル相場が早期利上げを織り込んだ場合、当然、今までとは逆にドル安円高へと転じる。

 円相場は取り敢えず105円から106円がらみが円安のピークになるとすれば、次の円高ではゴムが売られる。つまり修正安に移行するものと思われる。

 修正安といっても先限で150円を下回るような下げは無く、安値があっても152~153円見当と予想する。

 ここで相場が下げ渋って下値を固めて反発すると、今度、あわてるのは弱気筋であり、踏み上げて7月21日の164円60銭、5月31日の165円80を抜く展開になると予想する。

 この時には170円から175円見当の高値が見込まれるが、170円台では買い玉を利食して、ドテン売りの準備を進めるべきと思われる。

東京ゴム日足

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