週刊石油展望

《海外原油市況》
 5月7日週のWTI原油は、前週2日比9.78ドル安の96.06ドル、ブレント原油は同7.65ドル安の111.77ドル。
 日本のGW期間中、またしても海外原油が暴落する展開となった。2~4日にかけて、米・欧の各種経済指標悪化、EIA統計における原油在庫積み増し(約22年ぶりの高水準)、OPECの増産観測、ユーロ圏経済の先行き不透明感の高まり、米雇用者数の減少等、売り材料が目白押しとなった。テクニカル面で見ると、一旦上抜けるも維持できなかった105ドル、4月からサポートラインとなっていた100日移動平均線、節目となる100ドルのいずれの場面においても支えきれず、それらを下抜けるたびに売りが売りを呼ぶ典型的な投げ売り相場となったことがうかがえる。週が明けても、弱い流れは続く。前週末のフランス大統領選において、EU新財政協定の再交渉を掲げるオランド新大統領が誕生した。また、ギリシャ総選挙においては、連立与党が歴史的大敗を喫する。この結果を背景に、債務危機対応をめぐ り欧州の足並みが乱れるとの懸念から、ユーロ安/ドル高が進行、原油は続落した。8日も前日の弱い流れを引き継ぐ中、サウジアラビアの石油相が、6月のOPEC総会で生産枠拡大について協議する必要があるとの認識を示し、需給緩和懸念から続落した。9日も欧州の債務不安やドル高を受けて売り地合いが続く。市場では投資家のリスク回避姿勢の強まりから、ユーロ安/ドル高が進行し原油は下落。一方EIA統計にて、ガソリン在庫が260万減少(予想:10万バレル減少)となり、安値からは切り返すも、下げを取り戻すには至らず、6営業日続落となった。しかし、10日にはギリシャでの連立政権樹立期待からリスク回避の動きが後退し、7営業日ぶりに小反発した。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事