東京ゴムの逆ザヤ解消は何を意味しているのか

 東京ゴムはひと頃の大逆ザヤが急速に修正された。一時、当限と先限の逆ザヤ幅は30円ほどあったが、8月限が納会したあと、9月限と来年2月限との逆ザヤ幅は3~4円にまで縮小している。

 このように、期近が高く期先の安い逆ザヤが解消した背景は産地タイの供給事情が改善し、日本向けのオファーが値下がりしたこと、期近を買っていた向きが手仕舞売りするという内部要因にも原因があったものと思われる。

 昔から、『サヤの変化は相場転換のしるし』といわれ、それに従えば、現在の相場は売り転換したとの答えになる。ただ、タイから期近限月を目当に現物が到着するなどのニュースは届いておらず、今回の逆ザヤ解消が期近の需給緩和を現しているかどうかは疑わしい面もある。

 その意味では、今後、9月限及び10月限がどのような動きをするか注意深く見守る必要がある。仮に期近2本が再び反発して、逆ザヤを拡大するようであれば、期先もこれに引っ張り上げられる可能性がある。

 逆に、期近が値崩れして順ザヤ(当限と先限が10円がらみの順ザヤ)になるようであれば、相場格言にある、『逆ザヤに売りなし』、『順ザヤに買いなし』で、相場はジリ安となって、テクニカル面で7月8日の145円90銭、あるいは、1月12日と2月12日の安値である144円50銭を下回る恐れもある。

 これを下回ってしまうと、次の安値は2009年3月3日の127円80銭となる。

 ところで、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国で3月から8月まで6ヵ月かけて61万5,000トンの天然ゴム輸出削減を続けてきたが、それも、今週の31日で終了する。

 このため、3ヵ国は9月から12月の4ヵ月にわたって8万5,000トンの輸出削減を行うと伝えられている。

 しかし、3~8月は月平均同10万2,500トンの輸出カットに対して、9~12月は同2万1,250トンとほぼ5分の1にとどまり、『輸出カットが少な過ぎて市場に失望感を与えかねない』との見方もある。

 これによって、今年3月から12月まで10ヵ月間の3ヵ国による輸出カットは合計70万トンに達するが、『タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国が本当に70万トンの輸出カットを実施したのか確認出来ないのが実情だ』(市場関係者)が本当のところで、『市場はその効果に疑心暗鬼になっている』(同)ようである。
 
上海ゴム日足0826
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事