東京ゴムは9月から10月にかけ上昇相場

 東京ゴム先限は揉合から脱しきれないでいる。5月下旬からの動きを見ると、ざっと、145円から165円の動きにとどまっているが、最近では155円中心の上下5円動くのが精一杯だ。

 このように、相場が動きにくくなっているのは、期近と期先が今でも20円絡みの逆ザヤにあり、弱気筋も新規に売りにくいからだ。昔から“逆ザヤに売りなし”の相場格言があるが、安値の期先を売っても期近に回るに従って逆ザヤにより値上がりするリスクがつきまとう。

 期近が安く期先が高い、順ザヤを売るのであれば期近に回った段階でサヤ滑り、つまり、順ザヤ分だけ値下がりすることを前提にした売りを仕掛けられるが、逆ザヤの場合はリスクがあるというわけだ。

 一方、逆ザヤの場合で有利なのは買いから仕掛ければ、期近に回っての出世による値上がりが期待出来るものの、タイ産地の需給が緩みつつあること、為替の円高による輸入コスト低下、更に現在の東京ゴムの取引限月を見ると、期先3本が11月限、12月限、1月限で占められているデメリットがある。

 というのも、世界最大の天然ゴム生産国であるタイは秋に向けて生産量が増え、翌年1月が年間最大の生産月となる。東京ゴムの先限がタイの天然ゴムの年間最大生産期に当たっていることも、投機筋の新規買いを鈍らせている一因と見ることも出来る。

 こう見ると新規に売りにくい半面、新規買いもしにくい理由があるわけだ。

 揉合相場の理由はさておき、3ヵ月弱に及ぶ揉合がどちらに放れるか。

 それを知るのは現在の逆ザヤ相場がどのように修正されるかがヒントになる。例えば、全限月で一番割高な限月に荷を呼べば、その限月が値崩れする。

 現在の一番高い限月は8月限、次いで9月限、そして、10月限までが11月限以降の限月に比べて高いことが見てとれる。経済の原則に従えば、8月限に荷が集まりやすいが、しかし、荷が集まらないから逆ザヤが解消しないわけだ。

 事情通によると、9月限に向けてタイ産地から荷が来るような形跡はなく、『集まるとすれば10月限』との見方が多い。ただ、タイRSS3号9月積の輸入採算は186~187円見当と割高であり、東京ゴム10月限がもっと水準を上げないと荷を呼び出すことは難しい。つまり、9、10月限はタイ産地から荷を呼び出すべき高値が必要であるということ。

 これに対して先限は上値が重たいものの、逆ザヤ相場のなかで150円を割り込んで、今年2月12日と1月12日の144円50銭を下回るような下げ相場は無理である。

 逆に、ここは先限が高値を出して逆ザヤを修正させる必要があると思われる。

 先限(1月限)の発会値は157円、安値は8月4日の150円30銭、高値は8月16日の160円20銭、19日の終値は157円10銭だが、先限の取組高は19日現在で1万2,934枚と、全体の2万2,486枚の58%を占めている。前述の1月限一代足の推移からすると安値で売り込まれた玉が多いと推察され、これで、先限が160円を突破し、7月21日の164円60銭に向かうと売方の踏みを誘う可能性もある。

 結論は8月限納会後は9月限、10月限が水準を上げるとともに、より以上に先限が上昇すると予想したい。
 
東京ゴム週間足20160812
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事