ゴムは期先限月から反発し、先高期待が芽生えるのか!?

 東京ゴム先週末から期先中心に切り返した。大逆ザヤ相場が期先から崩れて順ザヤに変化する時は期近の需給が緩んでいるか、仕手崩れであり、相場は戻り売り有利の展開に変わることが多い。

 しかし、先週末のように期先から反発して逆ザヤを修正する動きは前述とは違い、先高人気の一面をのぞかせている相場とも受け取れる。期先が反発する時は先高人気で、そこに新規買いが入る一方で、弱気筋の手仕舞買いが入っている可能性があり、これは注目する必要がありそうだ。

 もちろん、期近が下げにくく、期先が買われて、逆ザヤが修正されれば、当然、期先に荷を呼び出す可能性がある。現在、東京ゴムで取引している限月を見ると、8月限、9月限、10月限、11月限、12月限、2017年1月限の6限月だ。8~10月限は11月限に比べて10円から24円ほど高く、供給に問題のある限月と捉えられる。しかし、10月限以降の限月はほぼ横並びの相場で、特に供給に支障のない限月といえまいか。

 一方、タイの天然ゴム生産量(国際ゴム研究会資料)を見ると、2015年8月43万2,400トン、9月43万5,200トン、10月40万9,300トン、11月47万6,800トン、12月45万7,400トン、そして、2016年1月は50万トンとなっている。

 このように、秋から冬場に向かって、タイの天然ゴム生産量は増加しており、東京ゴムが高値を出せば11月限及び12月限、翌年の1月限にタイ産ゴムを呼び出しやすい供給事情にあることが判る。

 タイのこうした供給事情から考えて東京ゴムの期先が高値を出せば荷を呼び出すのも確かだから、大きく値を上げるのは難しそうだが、いずれにしても、取り敢えず、高値を出して荷を呼び出さないことには、先き行きの納会での渡物に不安を残す恐れもあるわけだ。

 問題は東京ゴム先限で幾らまで上昇が可能か。7月8日の145円90銭、8月4日の150円30銭で下値が切り上がる格好になっており、これで160円を突破すると、売方がそれに不気味さを覚えて手仕舞買いに出る公算が強まる。

 そして、7月21日の164円60銭を抜くと、いわゆる“揉合放れ”となって、170円突破を狙うことになる。

 4月27日の高値205円10銭から7月8日の安値145円90銭までの下げ幅がざっと60円。その3分の1戻りは20円高の約166円、半値戻りは30円高の約176円となるが、相場に勢いがつけば170円を上回ってもおかしくあるまい。

 上海ゴムの中心限月(2017年1月限)は12日(金)にトン当たり1万3,075元と8日の高値1万3,010元を抜く強さを示していることも支援材料となろう。ただし、予想通りに東京ゴムが上昇したら、9月前半には買い玉を手仕舞、チャンスを見てドテン売りするのが得策かと思われる。
 
東京ゴム月間足201607
 

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