嵐の前の静けさ

 先週末に発表された強気の7月の米雇用統計を受けて、マーケットはドル買い・NY金売りで反応した。米雇用統計は非農業部門の雇用者数の前月比の増加幅が市場予想を大きく上回り、5、6月分は上方修正され、平均時給も上昇。米国での年内の利上げの可能性が改めて意識され、日米金利差拡大観測から円売り・ドル買いが優勢となったが、週が明けてもドルの上値、NY金の下値は、それぞれ限定的となっている。

 イングランド銀行(英中央銀行)が4日、2009年以来7年ぶりの利下げを実施するとともに、国債や社債の買い入れを含む予想外の包括緩和策を打ち出したことで、世界的な緩和持続期待が高まっており、今回の雇用統計だけでは、米国の早期利上げ観測が高まりを見せていない。4―6月の米GDPが予想外に弱かったことや、9月の日銀決定会合をめぐる不透明感なども、ドル買いが鈍い一因となっている。

 さて、今後のシナリオだが、リオ・オリンピックも始まり、マーケットが薄商いになると同時に、様子見モードで動かなくなるシナリオが一つ。この場合は、8月末のジャクソンホールでのイエレン議長講演に向けて、年内利上げ観測を睨みながらドル円は、2015年6月高値を中心とした左右相似を継続して100円~103円台後半レンジでの保合い入り。NY金(12月限)も1320ドル~1370ドル程度のレンジ入りで、ジャクソンホール講演から9月の雇用統計待ちの流れへ。
 
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