ゴムは逆ザヤ修正だが、今一度反発する公算大

 東京ゴムは大幅な逆ザヤ相場(期近が高く期先が安い)が修正され始めた。具体的には7月29日の当限(8月限)はキロ当たり189円70銭、先限(2017年1月限)は159円30銭で30円余りの逆ザヤだった。

 それが8月5日の午前中には当限が176円まで下げて、7月29日の高値から14円弱下落、先限は150円80銭で同8円50銭の下げにとどまり、双方の逆ザヤ幅は25円ほどに縮小し始めている。特に、先週4日、5日の両日は9、10月限の下げ幅が大きくなっているが、これは、タイ産地からの原料供給が増え始めたからだ。ひと頃に比べてタイでは天候が回復しており、次第に天然ゴムの供給に増えている様子だ。

 それを表すように、タイRSS3号の日本向けオファー(8月積)は、7月22日のキロ当たり204セント(国内換算222円50銭)から、8月2日には189セント(同200円40銭)と下げ始め、これを映して、東京ゴムも期近から下げ足を早めて、大逆ザヤが修正され始めたといえる。

 肝心な点は今後の相場をどう見るかだが、しばらくは、逆ザヤ修正相場が続くと見られる。逆ザヤ幅が修正されるといっても、期近が一方的に下げて、同ザヤから順ザヤへと移行するのではなく、先週末の相場と同様に期近が下げて期先が上がる形で、逆ザヤが修正されるものと思われる。

 人によっては、『期近が下げるなかで期先が上げられるのか…』と思われるかも知れないが、上海ゴムの当限(8月限)先週5日午前時点で、トン当たり1万0,555元(国内換算16万0,330円)、先限(2017年1月限)は1万2,660元(同19万2,300円)で、双方の順ザヤ幅は2,105元(同3万1,970円)となっている。

 つまり、これをキロ当たりに換算すると上海の順ザヤ幅は約32円。これに対して、東京ゴムは5日午前の当限が177円、先限が153円70銭で、その逆ザヤ幅が23円ほどある。このようなサヤ関係を利用して、『上海ゴムの1月限を売って東京ゴムの1月限を買う、裁定取引が増えるだろう』(業者筋)との見方も多い。

 また、東京市場の大幅な逆ザヤを背景に、『高い期近を売って、安い期先を買う業者も出てくるのではないか』(同)となると、東京ゴムはしばらく、期近が安く期先の高い相場展開が予想されるわけだ。

 ただ、こうしたなかで、タイ農民が安値に抵抗して売り渋り、売り惜しみに出ると、『タイの生産は回復しているが、農民が売り渋っているため、思ったように現物が出てこない』となりかねず、今後、その動向から目を離せない。

 昔から、『サヤの変化は相場転換のしるし』といわれ、東京の逆ザヤ相場が解消されれば、『戻り売りの相場』といえるが、まだ、そうした相場にはなっていないように思える。

 東京ゴム先限は、先週4日に150円30銭、5日に150円80銭を付けながらも150円を割らずに反発へと転じているのは、安値で売り込んだ向きが多いからと見られる。

 従って、結論は今一度切り返して7月21日の164円60銭に向けて上昇すると予想される。5月31日の165円80銭を抜くと170円が視野に入ってくるが…。
 
08ゴム
 

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