相場の上値重さが示す足元の天然ゴム需給実態

 シンガポールRSSの当限8月限の猛烈な吹き上がりと、それに伴う大幅な逆ザヤ化により、内外のゴム相場は底入れ反騰の地合いになるのではないかとの楽観的な見方が誘われていた中、実際、東京先限は7月21日時点で一時164.6円まで上昇力を強め6月初め以来約7週間ぶりの高値圏に達した。

 しかし、高値を出し切ると再び相場は失速して先限は150円台半ばまで後退する状況となり、150~160円のレンジに逆戻りした。テクニカル的にも、いったんは日足ベースの一目均衡表の抵抗帯の中まで上昇したものの再び抵抗帯を下に抜けてしまった。更にMACD(マックD)は27日の下落でシグナル線をMACD線が下に抜けたことでデッドクロスとなり、相場トレンドが暗転したことを示している。

 通常、ゴム相場が上昇に転じるケースの多くは当限と先限とが逆ザヤ化するが、今回も極端な逆ザヤが形成されたことで、「これから先のゴム相場は大底が入り本格的な上昇トレンドへと陽転した」との見方が誘われたことは当然のことである。

 しかも、タイ中央ゴム市場の集荷遅れとそれに伴うタイの生ゴム在庫の低水準化、中国の新車販売台数の前年同月比プラスが続いていることで中国の天然ゴム消費に対する増加期待などが交錯し、需給ファンダメンタルズ面からも援護され、いよいよ歴史的な転換点を迎えたのではないかとの楽観的な思惑が誘われていた。
 
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