中国上海期貨交易所の認証天然ゴム在庫の増加は止まらず

 中国上海期貨交易所による認証天然ゴム在庫は、留まるところを知らずに増加を続けている。

 先週末7月22日の在庫量は合計34万5,913トンで、前週比+4425トン、前年同月比では+16万8,419トンと2倍近くになっている。同在庫の増加が始まったのは、2015年5月15日からであるが、毎週金曜日の公表数値を取ってみると、7月22日までの61週間のうち前週から減少した週は4週しかなく、57週間にわたって在庫をせっせと積み増していることになる。

 通常、過剰在庫となったものは、何等かの形で清算が行われて縮小傾向をたどるものであるが、こうして1年以上も増加し続けるのは異常としか言いようが無い。昨年から1年間の上海天然ゴム価格は昨年5月29日の14,720人民元を天井に一貫して下落しており、今年の7月22日の価格は11,545人民元と1年で▲3,175元、▲21.6%も下落している。

 先週末の在庫32万5,913トンが仮に昨年からの平均的な価格11,401人民元(約¥177,744)で買われていたとすると、投機的に買われた現物であれば、資金は約614億円必要であった計算になる。先週末の価格と平均購入価格の差から求めた損失額はトン当たり▲145人民元(約¥2,260)、総額は▲7億8176万円である。

 大した金額ではないという言い方もできるが、600億円を寝かせて7億円の損失を1年間放ってあることになる。これは平均で買ったことを前提に計算しているが、値下がり前の高い価格で購入していれば、その損失は倍近くになると思われる。いずれにせよ塩漬けになった在庫の評価損を薄めるためにせっせと買い増ししているのであろうことは容易に想像できる。
 
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