200日移動平均線割れ(NY原油)

 NY原油(9月限)は、200日移動平均線を割り込み、テクニカルは悪化している。早々に同水準を回復できないと、5ドル程度レンジが切り下がる可能性も。1月20日安値~6月9日高値までの上昇に対する半値押し(42.79ドル)~61.8%押し(40.44ドル)が意識される流れだ。

 20日にエネルギー情報局(EIA)が発表した米週間原油在庫は234万2000バレル減の5億1946万2000バレルとなり、9週連続で減少も、昨年同期に比べ、約12%増の水準。夏場が最大の需要期でもあるにもかかわらず、ガソリン在庫が減少傾向にならないことが弱材料視されている。

 また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが22日公表した国内の石油掘削リグ稼働数は、同日までの1週間で前週比14基増の計371基。前年同週は659基。4週連続で増え、増加幅は昨年12月以来の大きさで、価格上昇に伴うシェールの増産が下落の一因だ。

 サウジアラビア、イラン、ロシアの生産が旺盛であり、5-6月にかけて減産したカナダやナイジェリアの生産回復思惑も上値を抑えている。 カナダの山火事は沈静化して生産は回復傾向、ナイジェリアに関しては、政府側と武装勢力側から出てくる情報が正反対と錯綜している。政情不安で生産量が落ち込んでいたリビアも、石油施設警備隊(PFG)のイブラハム・ジャサラン司令官が25日、「国内の主要石油輸出港の封鎖を解除する準備はある」とし、輸出再開期待が高まっている。一方、シェルが操業している北海油田の8箇所のプラットフォームで、今週24時間ストライキが予定されているが、市場の反応は限定的。まずは、テクニカル悪化も交えて、弱材料を織り込む動きとなっている。
 
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