実勢悪から海外原油は一段安へ

 実勢悪を背景にしてWTI原油・北海ブレントとも弱基調を鮮明にしており、WTI原油は長期トレンドの重要な指標である200日移動平均線を再び下回っている。

 米EIA(エネルギー情報局)の週間在庫統計で、米国の原油在庫は9週連続で減少している。しかし、石油需要の低迷で減少ペースはイマイチ。加えて、原油の在庫水準は高水準を維持しており、前年同期比で12%も多く、過去5年平均と比較すると、30%近くも上回っている。従って、原油在庫の減少を強材料にする状況でもない。

 米国ではまた、原油生産が改善しており、2週連続で増加しており、原油の掘削リグは3週連続で増加している。また、自動車燃費の飛躍的向上で、ガソリン需要の鈍化も顕著で、需要期だから増加するとの過去のパターンも通用しなくなっている。

 世界ベースでみても、原油の供給増は鮮明で、サウジやイラン、そしてナイジェリア、カナダの増産が供給過剰を拡大させている。米国の次ぐ石油の消費国である中国でのガソリン需要も後退しているとされ、需給のバランスは一段と崩れている。

 それだけに、WTI原油や北海ブレントの下落も当然のことといえる。株式市場の強調地合いから原油に対する先高期待もくすぶっていたが、弱気なファンダメンタルズの改善が進まない中、実勢悪を再認識して、今後とも下値探りの展開をみせることになるだろう。

 26日、27日と米FOMCが開催されるものの、原油のファンダメンタルズを変えることにならないとみられるだけに、市場の反応も限定的といえる。
 
wti200
 

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