引き締まるタイのゴム現物市場と強まる逆ザヤ化

 シンガポールRSS(シート№3)の当限の上昇が急だ。

 7月20日に一時192.50セントまで上昇し、今年4月につけていた年初来高値185.00セントを突破した。この結果、今年1月の年初来安値110セントから82.50セント上げ、上昇率は75%に達した。同時に、年初来高値を更新しただけでなく昨年6月以来の高値を突破して2014年8月以来約2年ぶりの高値圏に達した。シンガポール市場は取引規模も小さいため、相場について過少評価されがちだが、12月限の149セントに対し当限8月限が192セントまで上昇して40セント以上もの逆ザヤを形成していることは異常である。

 このシンガポール市場で取引されているRSSの主産地はタイである。このタイの今年の生産が減っていることが、RSSの期近積みの値段を釣り上げている。今年のタイのウインタリング(落葉期)は平年よりも3週間前後も長期化したことで、いわゆるハード・ウインタリング(程度のひどい落葉期)となり、そのことが市中の荷口を薄くさせて現物価格を高騰させている。

 参考までに、下段のグラフはタイ中央ゴム市場の集荷と原料USS(アンスモークド・シート)の価格推移である。棒グラフが示す集荷量の中で、特に今年は極端に落ち込んでいることが一目瞭然である。7月の1日当り平均集荷量は29トンまで増えてきたが、5月、6月は10トンにも満たなかった。昨年1月、2月の時期との比較では、なんと10分の1以下である。このようにタイ中央ゴム市場で極端に集荷が落ち込んだため、在庫が例年のように積み上がるどころか、逆に、取り崩されているのである。
 
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