ゴムは引き続き期近リードの上げ相場

 東京ゴム先限は7月8日の安値145円90銭から15日の161円70銭まで16円ほど水準を上げた。シンガポールRSS3号期近も14日に179.50セントまで上昇し、6月30日の182セントにあと2セント強に迫っている。

 しかも、両市場で共通しているのが、当限と3番限が大きな逆ザヤになっていること。

 具体的には、15日の東京市場の清算値は、7月限の173円50銭に対し、9月限は161円80銭で双方の逆ザヤ幅は12円ほどある。また、14日のシンガポールRSS3号は8月限の179セントに対して、10月限は151.80セントで、双方のサヤは27セントほど、国内に換算して29円弱に達している。

 タイ産地の影響を受けやすいシンガポール相場がこれほど大きな逆ザヤになっているのは、引き続き、タイからの現物供給が少ないからだ。農民の売り渋りも現物の有りガスレに拍車をかけているようだが、いずれにしても、タイ産地が増産の季節に入りながらも、これほど現物の出回りが少ないのは珍しい。

 これを表すように、タイの一部輸出業者が7月積で現物を手当しながら、その現物が積み遅れて、タイヤメーカーに引き渡せないでいるといわれる。その裏に何か事情はあるにしても、タイの輸出業者がメーカーと約束した現物を供給出来ないとは驚いた出来事だ。

 同筋は東京ゴム6月限納会でまとまった現受けに出たといわれ、7月限納会(25日)でも現受け態勢にあるといい、タイに比べて割安の東京市場で現物を手当しているだけに、東京市場も期近を中心とした上げが当面、続くと見るべきではなかろうか。

 また、気になる材料としては、中国の青島税関がコンパウンドラバーの通関をストップしたとして、上海ゴムが一時急騰したが、噂の段階で確認は取れていない。

 更に、タイ政府が31万トンのゴムを市場に放出すると伝えられているが、当局から正式なコメントは伝えられていない。

 前者は強材料、後者は弱材料ながら、目下の注目材料はタイ政府が本当に31万トンのゴムを放出するのかどうかだ。

 結論は今週も東京ゴムは期近リードで先限が高値を取りに行くものと思われる。“逆ザヤ売るべからず”の相場格言もあり、値頃で新規売りするのはリスクがある。
 
シンガポールゴム週間足
 

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