不透明な状況

 天然ゴム価格を予測する材料は他商品と比べて多くないと思う。需給の変化に関する情報は間遠く、唯一、毎週なり10日ごとに発行されているのが中国と日本の天然ゴム在庫状況である。

 上海期貨交易所のHPで見ることができる天然ゴムの毎週金曜日の在庫量は、別添グラフのように、とどまるところを知れずに増加している。

 一方、日本の港湾在庫はそれほど多くなってはいない。価格を見ると、東京天然ゴム価格と東京原油価格は0.84という強い正の相関関係があることがわかる。原油が下がるとゴムも下がっている。これは合成ゴムが原油から作られているからだろう。ドル円が円高になっている分だけ東京ゴムは下方圧力がかかっているように見えるが、その相関係数は0.47と小さい。ただ影響を受けているのは事実だろう。

 上海の在庫が異常に多く、なかなか減少していないことは、天然ゴム価格の下押し材料となるだろう。産地でも需給調整が行われているという話は聞かれず、タイとインドネシアの輸入量がその後減ったということも聞かない。単に輸出制限をするというアナウンスだけだったのではなかろうか。こうした生産者側の不徹底な供給管理ではなかなか天然ゴム価格は上昇しないだろう。

 原油価格は50ドル前後であれば、居心地の良い水準であり、イランやイラクは増産するだろうし、米国も大きく減産する必要には迫られないだろう。予期しない生産の支障もいずれは解決する。そう思うと生産調整というのは、ゴムに限らず難しいものなのであろう。したがって価格は上がる雰囲気にはないと思う。
 
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