ゴムはタイの生産が回復に向かう

 東京ゴム先限は先週8日に145円90銭まで下げ、一つの支持線であった6月15日の146円70銭、24日の147円をわずかとはいえ下回った。こうなると、1月12日と2月12日の安値144円50銭を下回る恐れもあり、これを下回ってしまうと、次の安値目標は2009年3月3日の127円80銭となる。

 果たして、そこまで一気に値崩れするかどうかだ。取組などの力関係から見ると、6月24日の147円を下回ったことで、大半の買い玉は水漬かっており、弱気筋がその投げを誘うべき売り攻勢に出れば、130円台を維持することが難しくなる可能性もある。

 ただ、タイの天然ゴム生産がひと頃よりも回復したとはいえ、『農民は売り渋りの姿勢が見える』といわれ、安値を追ってまで現物を売ってくるとは思えない。現に、『ある程度、高値を出せば現物を買える』というのは、農民が現在の価格に不満があるからだ。

 そうなると、現物の必要な向きは産地タイよりも安い市場で手当するケースも出てくるだろう。例えば、7日のタイRSS3号の7月積みの日本向けオファーはC&F182セント強。国内に換算すると195円ほどになり、東京ゴムの先物価格よりも30~40円以上も割高であり、それなら現物を必要な向きは、『割安の東京市場にヘッジ買いを入れよう』ということになる。

 実際に一部、タイ輸出業者は現物の調達を6月限納会でしたとの噂もあり、『今後も納会で現受けするようなポジションになっている』との情報も流れている。

 7~9月限が150円を維持し、当限と先限が相変わらず10円がらみの逆ザヤにあるのは、そうしたことが大きく影響しているものに思われる。

 つまり、東京ゴム先限が1月12日と2月12日の安値144円50銭を下回るような下げに見舞われれば、タイでは農民や輸出業者が売り渋り、有りガスレ状態が改善しないことになりかねないわけだ。

 その意味でも145円を売るのはリスクがあり、逆に、安値を売り込んでしまうと、それが燃え草になるばかりでなく、次の反発の導火線になることも考えられる。

 結論は135円相場を見るよりは155円相場を見る方が妥当と思われ、勢いに乗って160円を目指すようになれば、150円以下での売り玉が踏みとなって相場を押し上げることになるものと予想される。

 市場の万人が弱気になった時、往々にして相場はその逆が出ることも少なくなく、現在の相場がそのような時間帯に入っているような気がしてならない。
 
東京ゴム週間足
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事