世界的な原油の増産傾向の中、海外原油は下値探りへ

 6月29日に50ドルちょうどまで買い進まれたWTI原油期近8月限だったが、7月8日には5月10日以来、実に2カ月振りに45ドル割れをみせるなど、ここにきて急落を強いられている。期待外れの米EIAの在庫統計に対する失望売りが膨らんだためであるが、原油在庫はそれでも7週連続の減少をみせており、原油在庫の減少が支援材料にならないほど、背景にあるファンダメンタルズが弱かったと考えられる。

 世界的な原油の増産傾向や輸出競争の激化を無視して、強引に買い進まれた反動安といえる。

 ロイター通信は6月末に6月のOPEC産油量を明らかにしている。OPEC全体で日量3282万バレル(前月3257万バレル)となり、ロイター通信が調査を始めた1997年以来、過去最高の原油生産高を記録。主要産油国でみると、サウジは日量1030万バレル(同1025万バレル)、イラクは同420万バレル(同428万バレル)、イランは同360万バレル(同355万バレル)、UAEは同295万バレル(同290万バレル)、ナイジェリアは同155万バレル(同140万バレル)で、とりわけナイジェリアの生産回復が目立っている。

 大規模な森林火災の影響で原油生産が縮小していたカナダも増産傾向にある。
 
wti
 

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