「需給はあらゆる材料に優先する」のならゴム上昇まだ早い

 国際商品市況の動きを見るのに利用される代表的な商品先物指数であるCRB商品指数が今年1月につけた155ポイントを安値として上昇に転じ、6月には195ポイント台まで上昇。安値からは40ポイント高、上昇率は25%超に達した。今年に入って特に金相場が大きく上昇していることに加え、石油相場も2月の安値から50ドルの心理的節目を突破する状況となっていることが寄与している。

 しかし、先に述べた今年1月の155ポイントが1973年以来43年ぶりの安値だったことはあまり知られていない。ほぼ半世紀前の安値まで下げたことで、大安値を出し切って今の上げ相場につながったという見方もできるし、逆に、半世紀ぶりの安値を更新して底割れ相場となったため、まだ下落トレンドが続くとの見方もできる。

 先月、松藤民輔さん(株式会社ジパング代表取締役社長兼最高経営責任者)とお話しする機会をいただいたが、松藤氏の見方は後者であり、これからも下げトレンドが続き、1970年前後の相場レベルである120~130ポイントまで低落するであろうと分析されていた。世界的な金融不安の要因が底流したままであり、なおかつ世界最大の消費国・中国の景気減速が解消されるにはまだかなりの時間を必要としそうだからだと説明する。

 ちなみにジパングは日本で唯一の金鉱山会社であり、現在は米国ネバダ州で年間約1.7トンの金を生産する金鉱山会社を保有。松藤氏は実業家として広く知られているだけでなく、「世界経済大予言」や「投機的時代の研究」など多くの書籍を執筆されている金融の分野における著名人でもある。今回は、金のマーケット分析について見解を伺ったのだが、商品市況全体の見通しについても触れていただいた。金については、英国のEU脱退問題の影響を受けて当面は乱高下するが長期的に上昇傾向は続くと分析。一方、銅や銀、エネルギー、その他の産業素材の市況情勢は、当面、安値圏での低迷が続き、完全に安値を出尽くすにはまだ時間がかかりそうだとしている。
 
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