騰勢を強めるシカゴ大豆

 25日にシカゴ大豆期近限月は2008年9月以来の14.90ドル台まで急伸するなど、一段と騰勢を強めている。南米のさらなる供給減少に対して、中国は一段と米国案大豆の成約を拡大しており、需給タイトの深刻さが大豆急騰の背景にある。
 米農務省はアルゼンチンの大豆生産高を4月の需給報告で4500万トンと予想している。しかしながら、市場ではすでに4190万~4350万トンの生産高事前予想が飛び交うなど、5月の需給報告での下方修正は避けられないとの見方が一般的である。アルゼンチンの大豆作付は干ばつの影響でかなり遅れており、その作付遅れが影響して予想以上にイールドが低下しているとみられている。ブラジルの生産高に関しては、収穫もほぼ完了しており、ブラジル商品公社の生産高予想は6560万トンで、米農務省予想の6600万トンに近い数字となっている。それでも南米全体で、5月の需給報告で200万~300万トンの供給減になることが予想される。
 一方、中国の米国産大豆成約はこの時期としては急ピッチに展開されている。25日までの数日の間に中国は50万~100万トンの成約をみせたとの情報もある。例年、南米産の出回りが急増するため、米国産の成約は極めて低調になるが、今年は高い水準の米国産の成約を中国はここにきてみせている。それだけ南米の供給に対する不安の現われともいえる。また、中国・北部の大豆産地の干ばつによる生産減も懸念され、中国の成約を助長しているとも考えられる。
 中国は今年秋に政権交代を迎えるが、国家の安定のため、食料供給の確保は必要不可欠であり、今年に入って食料油の主原料である大豆輸入を一層拡大させている。中国の買い付けが急減することは考えにくく、5月の需給報告で中国の大豆輸入は5500万トンから5700万トンに上方修正される可能性もある。

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