ゴールドの一人勝ち(ブレグジット)

 前週末「ブレグジット・ショック」で金融市場が激震した。欧州連合(EU)離脱を問う英国民投票は、市場の予想を覆し、約52%の人々がEU離脱を支持、離脱派が勝利した。最終的には残留が優勢となるだろうとの市場の思惑は裏切られ、離脱派優勢が伝えられる度に、ヘッドラインに反応するアルゴ取引絡みの売買も加わり、乱高下を交えながら、リスク回避の流れが一気に高まった。

 ポンドドルは1985年以来約30年ぶりとなる1.32ドル台まで急落。ドル円も13年11月以来約2年半ぶりとなる99円台まで大幅反落。株式市場では日経平均株価が、年初来安値を更新。英国FTSE100(3.2%下落)、独DAX(6.8%下落)、スペインのIBEX35指数(12.4%下落)、イタリアのFTSE・MIB指数(12.5%下落)、米S&P500指数(3.6%下落)など、連鎖的にリスク商品が軒並み売られる中、一人勝ちしたのが「金(GOLD)」だった。国民投票の結果判明後には、NY金(8月限)は、1250ドル水準から1360ドル台までの急騰となった。

 今回の「ブレグジット・ショック」は、「リーマン・ショック」と異なり、離脱に伴う流動性リスクを想定して、中央銀行間で緊急資金供給の体制ができており、パニックが長期化する事はなさそうだ。ただし、英国の格下げリスクや、英スコットランドの独立運動の再燃、EU内での不満勢力の胎動など、今後のリスクが長期化することが警戒される。ブレグジットが国際秩序の再編と言う歴史的な分岐点と言う事を考慮すると、今回の混乱は短期間で終息しない可能性は大きい。
 
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