ゴムも英国のEU離脱ショック

 東京ゴムは先週、波乱場面となった。安値から反発へと転じて、『目先は修正高に突入か』との期待もあったが、それをあっさりと打ち消したのが英国のEU離脱という結果だった。

 予想外の結果を受けて、いち早く反応を示したのが金融市場で、対ドル円相場はあっという間に100円大台を突破、日経平均株価も1,300円近く急落し、1万5,000円を割り込んだ。株価の下落は先行きの景気不安、円高は輸出企業にダメージを与え、原油価格の急落は合成ゴム価格の値下げに結び付き、天然ゴム価格を押し下げる恐れもある。

 今週早々の世界の金融市場がどのように働くか注目したいが、とりあえずは株式市場、為替市場、国際商品のいずれも英国のEU離脱はマイナス要因、売り圧迫を受けることは確かだろう。

 こうした混乱をどう収めるか、先進各国の政策対応が注目されるが、恐らく、各国が力を合わせて全力投球するはずで、市場が冷静さを取り戻すのに、さほど時間をかけないかも知れない。

 一部にリーマン・ショック級の危機感を持つ向きもあるが、これは少々行き過ぎた見方ではなかろうか。

 さて、今週の東京ゴムがどのような展開になるかだが、常識的には、金融市場の混乱で円高による輸入コストダウン、原油安に株安まで加わって、下値への不安を強めると見るべきか。

 ただ、先限が2月12日と1月12日の安値144円50銭を一気に下回るかどうかだ。

 仮に下回ったとしても、一方で下値警戒人気に弱気筋の手じまい買いで反発の可能性も出てくる。

 つまり、今回の英国のEU離脱は確かに弱材料で、今後、新たな不安材料が出てくる恐れもあるが、これによって、市場が総弱気になった反動で、相場が反発へ転じることも考えられないではない。

 要するに、強気筋の投げが早めに出て反発するというコースだ。

 もちろん、総弱気のあと反発へと転じても、それが本格的な出直り相場につながるか、時間をかけて見守る必要があるが…。
 
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