週刊石油展望

《海外原油市況》
 4月9日週のWTI原油は前週比0.28ドル安、ブレント原油は同2.48ドル安であった。
 前週末6日は、中国の第1四半期GDPが発表され前年同期比8.1%増と5四半期連続で鈍化し、市場予想(8.4%増)も下回った。中国経済減速やスペインの財政赤字拡大懸念を背景にドル高が進行したことから原油は売られ102ドル台で弱含みの動きであった。週明けには、米中西部のクッシングとメキシコ湾を結ぶパイプラインの逆送開始が、当初予定していた6月1日から5月17日に前倒しされることが明らかになったことで、クッシングの原油需給が早期に改善するとの見方が強まった。一方で、イランの核開発を巡る同国と国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた6ヵ国との協議が始まったことで、イラン情勢への懸念は後退した。このことから、WTI原油買い/ブレント原油売りが進行し、原油間格差が週の半ばには14ドル台まで縮小した。また、17日にはインド中央銀行が政策金利を0.50%引き下げる(8.50%→8.00%)金融緩和を打ち出したこと、ドイツ景況指数の上昇やIMFによる世界経済成長見通しの引き上げなどが支援材料となり、WTIは一時105.07ドルまで続伸した。だが、18日のEIA統計で、原油在庫が増加したことが嫌気されたことや欧米の株安、スペイン国債入札に対する警戒感からユーロ安/ドル高となったことで原油も売られ102.19ドルまで一時反落した。その後やや買い戻さる場面はあったものの、19日の雇用や住宅に関する経済指標が悪化したことを受け続落し102ドル前後での推移となった。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事