海外原油の下げ基調続く、目先はブレグジット懸念で一段安へ

 潮目の変わったWTI原油・北海ブレントともブレグジット(英国のEU離脱)の可能性の高まりを嫌気して一段安を強いられている。16日にWTI期近7月限は46ドル割れをみせ、6月9日の51.67ドルの高値から5ドル以上も急落している。

 OPEC総会後、ナイジェリアの武装集団による石油関連施設への攻撃激化による原油の供給不安を好感してかなり強引に買い進まれていたのは確かで、本来であれば、OPEC総会で生産目標を合意できなかったことに対する下げを強いられていておかしくはなかっただけに、米国の原油増産の兆しを踏まえて、ようやく世界的な原油の供給過剰を認識して急落している。

 加えて、ブレグジットが世界的な株価の急落をもたらし、ユーロ売りが加速した結果、原油・石油製品も当然ながら売られている。EUの混乱ばかりではなく、世界経済への悪影響も懸念されるだけに、石油需要の先行き不透明をもたらしている。

 ところで、米EIA(エネルギー情報局)が15日に発表した週間在庫統計で、米国の原油在庫は3週連続の減少をみせ、5億3154.3万バレルとなっている。しかし、例年、この時期の原油在庫はガソリン需要の拡大に伴い減少傾向をみせるだけに、支援材料とはいい切れない。また、現在の原油在庫は統計上でのこの時期の過去最高を維持しており、例年であれば3億バレル台で推移している。ちなみに、前年同期比で13.6%増となっている。米国での原油生産は再び減少に転じたものの、一時的とみられる。

 WTI原油のチャートをみると、20日、50日移動平均線を相次いで重要な節目を下抜け、目先の目標は200日移動平均線のある44.10ドル台も視野に入れておくべきだろう。
 
wti
 

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