コメ相場の変動要因

 気象庁は今年6~8月の平均気温について、「北・東日本は平年並みか高く、西日本は高い」と予報している。夏に発生する可能性が高いラニーニャ現象の影響で、太平洋高気圧は北への張り出しが次第に強くなるとみているため。水稲への影響については、基本的に高温になれば豊作に振れる可能性が大きいが、相関の高い出穂・開花・登熟・収穫期に低温や集中豪雨、台風などに見舞われれば不作に振れる余地もある。

 夏の期間を通じて気温が高くてもピンポイントの天候で豊凶どちらにも振れるのが稲作の実態。28年産は生産調整の取組よりも、作柄変動のウエイトの方が需給・市況への影響が大きいかもしれない。

 農水省が設定している28年産米の生産数量目標は743万トン(前年対比8万トン源)、さらに生産調整の深掘り分(自主的取組参考値)は735万トン。28~29年の需要見通しは762万トンと見込まれているため、この需給計画通りに推移すれば29年6月末在庫は188~180万トンと、均衡水準に近づく見通し。

 28年産の生産調整の申請手続きは、6月末が締め切りとなるが、中間的な取組状況(4月末、農水省まとめ)を見ると、増加傾向が34県、前年並みが4県、減少傾向が8県(いずれも27年産実績との比較)。また、生産数量目標の達成見込みは、達成が見込まれるのが13県、深掘り(自主的取組参考値)まで見込まれるのが21県、達成に向けて更なる取組が必要なのは12県で、まだまだ予断を許さない状況だ。

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