【Gold Weekly】金融政策の方向性を見極めるステージ

<方向性を欠く展開に>
COMEX金先物相場は、1,650ドル水準を中心に揉み合う展開が続いている。金融・経済環境の把握が難しい不安定な相場環境が続く中、金相場も明確な方向性を打ち出せていない。欧州債務問題の蒸し返しが上値を圧迫するも、特にリスク・オフの地合が本格化するにも至っていないことで、本格的な値崩れは回避されている。25日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、薄商いのポジション調整中心の展開になっている。

<FOMCはサプライズの可能性低い>
目先は25日のFOMCが最大の焦点になるが、特に大きな進展は見られない可能性が高い。6月末でツイスト・オペレーションが終了する中、それに併せて追加緩和策を導入するのであれば、今会合で何らかの文言修正が行われる可能性もある。ただ、6日発表の3月米雇用統計悪化のみで、追加金融緩和シナリオへの展開を開始するのは時期尚早だろう。他の経済指標は依然として強弱まちまちであり、スペインの債務問題に関しても現時点ではパニック化していない。5月と6月の雇用統計を筆頭に、各種経済指標から景気動向を見極める中立的な政策スタンスが維持される可能性が高い。

<スペイン債務問題には要注意>
足元ではスペインの債務問題がクローズアップされているが、スペイン既発債の平均残存期間は6.4年残されており、平均利回りも4%前後に抑制される中、直ちにギリシャのようなデフォルト(債務不履行)リスクが意識される環境にはない。ただ、スペインの金融機関が欧州中央銀行(ECB)に過度に依存した状況にあることが確認される中、信用不安が高まるリスクには注意が必要だろう。リスク・オフの地合が過熱すれば、一時的に金相場が1,600ドル台を割り込むシナリオも想定しておく必要がある。

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