ゴムは再び下値探りの相場に逆戻りか

 東京ゴム先限がついに150円を下回った。10日の夜間取引で149円20銭まで売られ、日中取引では147円50銭に水準を下げて、2月12日と1月12日の安値144円50銭にあと3円に迫っている。

 前回の本欄では、『ゴムは修正高があってこそ理想的な下げ相場を実現』とのタイトルで見通しを述べたが、見事に外れた。

 そのなかで、①上海ゴムの32万トン近い在庫、②タイ南部で降雨が続き、今月下旬には原料の出回りが増える見通しにある、③東京ゴム4月限納会で現受けした中国筋の現物が一部を除いて売却されずにかなり残っている、④円高による輸入コスト低下…などの弱材料からすると、『5月23日の154円30銭を下回るのは時間の問題』との答えになる…と述べたが、結果的に弱気の見方が妥当だったということになる。

 問題は、なぜ高値から50円ほど下落して、10円強戻したあとに再び値崩れしたのか。タイRSS3号の輸入採算が182~183円、それに対して東京ゴムは、それより30円以上も安いなかで崩れた一因は、『弱気の外資系が売り叩いた』、『外資系のコンピュータファンドが売り攻勢をかけた』などと伝えられており、買い気の薄いなかで揉合から下放れたタイミングを狙われた格好だ。

 こうなると、150円以上で買った玉は水浸って、投げが投げを呼んで予想以上に下値を深くする恐れもないとはいえない。

 これで、2月12日と1月12日の安値144円50銭を下回ってしまうと、次の安値は2008年12月5日の安値99円80銭が目標になる。いわゆる、リーマン・ショックによる安値というわけだ。そこまで下落するかどうか判らないが、当面は弱気有利の力関係になったことは確かであり、戻り売り基調と見ざるを得ない。

 今週のポイントは、9~10日に休場だった上海ゴムの中心限月(9月限)が、13日に1万元を維持出来るかどうか。6月2日に1万0,145元まで下げており、1万元を割り込むと一気に市場人気は悪くなる。

 また、14~15日はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。市場の予想通りに6月の利上げが見送られるかどうか。ただ、今回は見送られたにしても、7月26~27日に同委員会を控えているだけに、為替市場もさることながら、金や原油、ゴムの動きにも神経質にならざるを得ない。

 そして、来週24日(金)は東京ゴムの6月限納会。納会は実勢を見るうえのポイントになるが、タイの某筋が現受けすると噂され、これに対して、中国筋が手持ちを品渡しする予定だ。

 仮に、安納会をキッカケに期近(7月限)から下げ足を速め、順ザヤ幅を拡大するようだと、弱気が期先を売り叩きやすくなるので、その行方からも目が離せない。
 
みんこもチャート
 

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