ゴムは修正高があってこそ理想的な下げ相場を実現

 本欄で、『東京ゴム先限は一気に50円も下落しただけに、ここで修正高があっても不思議ない』と述べてきたが、反発力に乏しい場面が続いている。それだけ、市場を取り巻く環境が悪いのだろう。

 こうなると、超目先のポイントは東京ゴム先限が5月23日の154円30銭を下回るのか、それとも下回らずに底固めしたあとに反発するのか。

 要するに、前者か後者かとなるが、①上海ゴムの32万トン近い在庫、②タイ南部で降雨が続き、今月下旬には原料の出回りが増える見通し、③東京ゴム4月限納会で現受けした中国筋の現物が一部を除いて売却されずにかなり残っている、④円高による輸入コスト低下…などの弱材料からすると、『5月23日の154円30銭を下回るのは時間の問題』との答えになる。

 ただ、4月27日の205円10銭からの下げ相場で高値買い付き玉がほぼ整理され、『投げる物は投げた』といわれるなかで、154円30銭を切るのは弱気筋が売り叩いて崩すしかあるまい。

 果して、弱気筋が150円以下、140円相場を売り叩く勇気があるかどうか。

 というのも、弱気筋が1月12日と2月12日の144円50銭の安値を付ける過程で、『130円、あるいは120円相場も有り得る』と予想して売り込んだ。だが、その思惑とは逆に相場は上昇、4月27日には205円10銭と安値から約60円の上昇に見舞われて、ことごとく踏み上げさせられた苦い経験がある。

 もちろん、この時は中国筋が買い上げ、納会で現受け作戦を敢行したとの経緯もあった。

 つまり、約60円の上げ相場を実現したのは中国筋の買い上げに、踏み上げが加わったからである。

 このように見ると、弱気筋が安値を売り叩いてまで、そのようなリスクを冒してまでも、この相場を崩すとは思えないし、力でそうしようと思っても無理を伴う。

 この相場がW底の144円50銭を切るには、やはり、ここで修正高を演じること。その修正高が170円か175円か、はたまた180円かは判らない。

 しかし、修正高によって高値での取組が増えてこそ、次の安値を期待することが出来るのではなかろうか。前に述べたようにゴム市場を取り巻く材料は弱気に見方するものが多い。

 これらの弱材料を背景に170円以上で買い付いた玉が整理売り(投げ)に出ることによって、新たな値崩れが発生すると見てはどうか。それには、目先的に修正高がないと、次の新安値に進めないとの結論になる。

 もちろん、シナリオ通りに相場が反発出来ずに154円30銭の支持線を一気に下抜くようであれば、その流れに乗って新規売りする作戦が正解と思われる。
 
上海ゴム日足0603
 

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