ファンダメンタルズの弱さ目立つ大豆相場

 9日に米農務省は生産高予想・需給報告を明らかにする。生産高予想の今年の発表は今回で最後となり、年明け1月に最終生産高予想が発表される。順調な収穫が影響して、今回発表される生産高予想は10月の発表よりも上方修正されるとの見方が支配的である。
 10月に米農務省が発表した大豆の生産高予想は30億6000万ブッシェル(イールドは41.5ブッシェル)であるが、今回の発表に対するFCストーンの事前予想は31億1000万ブッシェル(同42.2ブッシェル)、インフォーマの事前予想は30億8200万ブッシェル(同41.8ブッシェル)で、主要な2つのアナリストはいずれも上方修正を想定している。
 生産高予想に関しては上方修正が一般的になりつつあるが、注目は中国の大豆輸入動向である。中国の9月の大豆輸入は前年比20%減となるなど、今春以降、大豆輸入を鈍化させている。中国国内の圧砕マージンの悪化が影響し、特に割高な米国大豆の買い付けを手控えている。9月1日からスタートした2011年度の米国大豆の輸出検証高(実際に輸出された大豆の数量)の累計(10月27日現在)は、前年同期比で37.4%も大幅に減少している。中国政府も大豆の輸入鈍化させる意向を示しており、実際に買い付けが低迷しており、とりわけ米国の輸入減速をもたらしている。
 しかしながら、米農務省は2011年度の中国の大豆輸入を5650万トンと予測している。2010年度の5200万トンから450万トンも急増するとしている。2010年度は2009年度から166万トンも増加しているが、2011年度はその3倍近くも急増するとしている。中国による買い付け手控えの意向や圧砕マージンの悪化の影響の下、これだけの輸入急増を予想するシナリオはすでに崩れてしまったと考えられる。

シカゴ大豆

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