原油価格とドルの相関係数が▲0.96

 まずのグラフ①を見ていただきたい。
 
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 たまたま、2014年1月初めを100とした金と原油のグラフとドルインデックスを反対向きに書いたものの幅をあわせていたら、驚くことにドルインデックスと原油価格が重なってしまった。金や原油価格がドル高やドル安と関係があるとは思っていたが、2014年からの原油価格はドル高とその後のドル安の動きに非常に緊密な負の相関関係があることが示された。その相関係数は、何と▲0.96であった。

 2015年1月初めを100としたもの(グラフ②)では、これほどの相関にはなっていない。
(相関係数▲0.36)

 また、2016年1月初めを100とすると(グラフ③)、原油とドルの負の相関係数は▲0.74で、かなり強い相関があることにはなるが、2014年以来程ではなく、ドルと原油価格は期間を長く採る方が相関性が高まるという結果になった。
 
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 また、上記グラフ③つまり今年の初め以降の価格では今度はNY金の価格とドル安がほぼ一致していることが見て取れる。金とドルの相関係数は▲0.84である。

 これらの結果から、今後の金と原油価格の予測は、ドルの予測からでも間接的に予想できるということになる。

 ドルインデックスは、2014年5月6日の79.093を底にして、2015年3月13日100.33の高値を付け、その後2016年5月3日92.94までドル安となっている。この動きは2015年12月に米国の利上げがあるという予想によりドル高となり、その後今年の4月に利上げが無かったことで下落したものである。今注目されるのは6月の利上げである。大半のエコノミストは6月の利上げがある確率は10%以下だと予想しているが、まだそう決めつけるだけの決定的なものではない。

 先週の米国小売り売上高は前年比+3%の伸びを見せ、5月のミシガン大学消費者信頼感指数は4月の89.0から95.8に上昇するなど、ここにきて強気の数値も出始めている。ダッドリーニューヨーク連銀総裁やウィリアムズサンフランシスコ連銀総裁も利上げは可能と述べており、18日公表される4月のFOMC議事録では理事の強気の意見が開陳されるかもしれない。そうした米国経済好転の経済指標等や、ギリシャの国庫が再び空になっていること、英国の6月23日のEU離脱を測る国民投票の結果予測などは、ユーロ安ドル高の要因となる。

 逆に6月や7月の利上げ見送りから9月までは利上げはないということになれば、金や原油価格は上昇気運となるだろう。
 

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