ゴムは天井を打った、仕手戦の後遺症相場

 東京ゴムは先週13日に大きく値崩れし、一時は前日比10円以上も下落した。上海ゴムの中心限月(9月限)も13日にトン当たり1万1,150元まで暴落し、4月21日の高値1万3,670元から実に2,520元も値下がりしている。1元16円67銭(13日)で計算すると4万2,008円、キロ当たりで42円ほど下げた計算だ。

 キッカケは中国当局や取引所が一部商品の規制に乗り出し、これを嫌気してゴムも投機筋が撤退、あるいは、弱気勢の売り攻勢を許して下げ幅を大きくしたといえそうだ。それと、相場が下げに転じると、投げが投げを呼んで値下がり幅を大きくすることがあり、まさに、最近の上海ゴムはそれに当てはまる下げ相場といえる。

 上海ゴムの中心限月は13日に1万1,150元まで下げて、3月31日の1万1,135元に接近しているが、1万1,000元を割り込んでしまうと3月1日の1万0,205元がターゲットになる。

 1月12日の安値9,590元から4月21日の高値1万3,670元までの上げ幅が4,080元。その半値押しは2,040元安の1万1,630元、3分の2押しは2,720元安の1万0,950元となるが、現在の上海ゴムはとりあえず、3分の2押しに向かっていると見られる。

 これが現実になると買方完敗、売方が俄然有利になることを意味する。

 一方の東京ゴム先限は先週13日に171円60銭まで下落し、4月11日の175円、3月24日の173円30銭の支持線を次々と破り、次は3月16日の166円10銭がターゲットになりそうだ。すでに、東京市場も2月12日から4月27日までの上げ幅約60円の半値押し、つまり、30円安の175円を下抜いており、上海ゴム同様に上げ幅の3分の2押しに当たる165円へと値崩れする可能性大だ。こうなると材料というより損切りによる一方的な値崩れにつながりやすく、仮に目先的に反発しても180円は強力な抵抗線になる恐れ大だ。

 東京市場の場合、5月前期の検品申請が216枚(1,080トン、全て新規)、後期はこれを上回る検品申請が予想されている。5月限納会は200枚前後の受け渡しが予想されているが、その一部に供用期限切れの現物が渡される模様で、受け手難になることも考えられる。

 今後の先物市場向けの渡物は5月中の検品申請分、3~4月限で現受けした中国系の実弾還流、タイ輸出業者の手持ち分を合わせると、少なくとも1,000枚(5,000トン)以上、1,200~1,300枚(6,000~6,500トン)になるとの見方もある。

 これに対して、受け手は中堅商社のT社、N社などを含めてもごく限られるだけに、5月限以降の納会は買いハナになりやすいと見るべきだろう。

 シンガポールRSS3号期近は、タイの降雨が十分でなく、原料の供給が少ないため、上海や東京市場に追随難ながら、消費地相場が大きく値を下げているだけに、いずれは急落を強いられそうだ。そうなると、タイで売り渋っていた農民が先安不安から売り急ぎへと転じることも考えられる。6月に入ってタイ南部で雨期を思わせる降雨があれば、産地の値崩れを招くリスクが発生する。

 2015年は6月2日の247円90銭が天井となったが、今年は4月27日の205円10銭が天井と判断して差し支ええあるまい。
 
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