産地タイの天候とゴム現物事情

 タイの南部地域は例年、2月から乾季に入り、それとともにゴム樹の葉が落ちてウインタリング(落葉期)が始まる。この時期になると仮にゴムを切り付ける作業(タッピング)をしても樹液が出ず、フィールド・ラテックスが確保できないので作業はストップする。そしてウインタリング明けの目安となるのがソンクランと呼ばれる水掛け祭りである。今年は4月13日から15日の3日間だった。

 しかしエルニーニョの影響が残っているためか、今年のタイは天候不順となり、平年であれば乾季明けとなる時期が来ても降雨がほとんどないまま、5月に入ってからも連日の好天続きとなっている。雨が降るのは、タイ気象庁の長期予報によると、来週後半の20日以降からとなるようだ。実際のタイ南部(ソンクラ県ハジャイ市・タイ最大の天然ゴム生産地)の天気予想は、下段表(5月予報)を参照していただいたほうが分かりやすい。

 この予報が正しければ、今年の乾季から雨期入りに伴うウインタリング(落葉期)明けは、平年より約1カ月程度ズレ込み、それだけ長引くことになる。天然ゴム生産にとっては約1カ月分の生産が失われ、ハード・ウインタリングの年回りになるということを意味する。

 事実、タイ現地法人筋によると、「南部地域ではまだ十分な降雨が無い状況が続いている。先週より東北部、東部地区では降雨があり、この雨が降り続けば多くの農民がタッピングを開始するだろう。クラビなどの南部西海岸地区、トンソンなどの東海岸でも一部の地域で継続的に降雨があったものの、雨が降った地域は限定的だった。西海岸地区(クラビ、トラン、プーケット等)では今週末から雨の予報が出ているが、東海岸地区(スラタニ、ナコンシタマラート、ハジャイ等)ではまだ雨は降りそうにない」と伝えている。
 
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