USDA需給報告、南米産大豆の生産高見通し下方修正が続く

米農務省(USDA)が4月需給報告を発表した。3月30日発表の四半期在庫(3月1日)から下方修正必至とみられていた米トウモロコシ期末在庫が据え置きというサプライズもあったが、大豆に関しては素直に需給逼迫環境が確認できる状況になっている。

圧砕が0.15億Bu上方修正の16.30億Bu、輸出が0.15億Bu上方修正の12.90億Buとなっており、期末在庫は前月の2.75億Bu(在庫率は9.1%)から2.50億Bu(同8.2%)まで引き下げられている。

注目すべきは、やはり南米の生産環境悪化だ。マーケットの一部では、1月下旬以降の降雨によって、干ばつによる作付けの遅れや作柄悪化の影響は相殺できるとの楽観ムードもあった。しかし、今報告ではブラジル産が250万トン(生産高は6,600万トン)、アルゼンチン産が150万トン(同4,500万トン)、それぞれ下方修正されている。

両国ともに生産高見通しの下方修正は4ヶ月連続であり、累計で喪失された生産高見通しは1,600万トンにも達している。これは、昨年12月時点の生産高見通しが12.6%下方修正されたことを意味する。

11/12年度の世界大豆輸出市場は、南米産が49.8%、米国産が39.4%のシェアが想定されており、南米の不作は米国産に対する引き合い増加に直結することになる。これが、大豆相場が昨年高値を窺う展開になるも、(輸出)需要が一向に衰えない背景である。

長期展望や作付意向面積の数値を見る限り、こうした需給逼迫環境は12/13年度需給にも持ち越される可能性が高い。そう考えると、1,400セント台は需要家にとっても受け入れ可能な価格水準となり、08年7月以来の1,500セント台乗せの可能性も排除すべきではない。

リスク要因は、短期的な買われ過ぎ感、トウモロコシの作付け失敗(=大豆作付面積の増加)、欧州債務問題の蒸し返しよるパニック化などを想定しておけば良い。

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