商品全体の上昇傾向が追い風となってゴムは続伸

 低迷が続いていた国際商品指標の銘柄の多くは、今年に入ってから底入れ反発を鮮明にしている。中でも上昇が鋭角となっているのは銀を中心とした亜鉛や鉛などの産業素材銘柄であり、また農産物でもコメを中心に、砂糖、コーヒー、大豆油、パームオイルなどの銘柄も上昇傾向を強めている。更に、出遅れていた大豆やトウモロコシ、小麦といった穀物相場もここにきて天候リスクを意識した強気相場入りとなっているし、金やプラチナなどの貴金属相場も強含み推移に入りつつある。

 加えて、26ドルまで下落したことが大きくニュース報道され、底が見えなかった原油相場も40ドル付近まで戻す展開となり、コモディティ全般に追い風が吹いている。

 商品市場が完全に明るさを取り戻したのかどうかをはっきり見極めるには、まだ少し時間を必要としそうだが、少なくともゴムや原油、コメ、コーヒーなどいった銘柄は、長期に渡って下落した反発の動きもあり、当面もテクニカル的な反動高が継続しそうな雲行きである。実際、NY原油で見た場合、今年1月20日に一時27ドルまで下落を強めたが、これは2012年の高値128ドルからは約5分の1近くまで下げていたわけで、その下げ過ぎによるリバウンドと考えれば相場の上昇の理屈も分かりやすい。

 ゴム相場も例外ではなく、最も上昇率の高いシンガポールRSSの場合、今年1月に一時110セントまで下げたが、その安値を起点として上昇トレンドへと回帰してきた。ちなみに1月の安値は2011年2月の高値648ドルから6分の1近くまで下げていた。

 ゴムを含め陽転した商品相場はまだ上げが始まったばかりであり、一段の上昇が期待できる。一部の専門家が指摘するとおり、原油やゴムともども再び下げに転じる下値リスクが底流していることは確かだが、この上昇が2008年12月の安値を起点としてその後2010年4月まで16カ月続く「押し目なき続伸」となった場合、慎重になればなるほど出遅れ、相場を仕掛けるという意味では、むしろ障害になってくる。
 
zu1
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事