ドーハー会合を経て、波乱高まる原油市場

 石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国が参加した4月17日(日)のドーハ会合では、生産凍結で合意できず、週明け早々の原油市場は大幅下落で反応した。ただし、クウェートの石油労働者によるストライキで、供給に影響(生産が3分の1に落ち込む)が出ていることなどから押し目は買われて、1月安値を起点とした上昇チャネルは継続している。20日にクウェートのストは終結したとの報が流れた後も、大きな崩れとはなっていない。今週発表されたAPI在庫統計やEIA在庫統計での在庫増加にも反応は限定的で、チャート上では、1月の30ドル割れで、生産・輸出シェア獲得競争での安値は見た可能性が高い。季節的にも夏場に向けて、例年、需要増加から在庫は減少傾向を辿る流れで、供給量がこれ以上、大幅に増えなければ、日柄経過と共に需給は引き締まりを見せるであろう。

 既に、ロシアは旧ソ連時代を通しても過去最高水準の生産量に達しており、ほぼ「余剰生産能力」がない状況。ロシアが「1月生産水準での凍結」を呼びかけたのは、もうこれ以上生産できないからと言うのが本音だったのだろう。

 OPEC内で、実質的な「余剰生産能力」があるのは、サウジアラビア(約200万B/D)と、イラン(約30万B/D)くらいだが、シェールオイルの減産が確認されつつある中、サウジにおいては、補助金削減による消費抑制(一人当たりの原油消費量は、日本の約2倍)が進めば、国内消費量減少から生産量を維持しても輸出量を増やすことができる。財政面からも、これ以上の増産は行わないであろうと言うのが市場の見方だ。
 
pp1
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事