ゴムは強気筋の作戦が功を奏する

 東京ゴム先限は先週13日に197円 まで高騰、2月12日の安値から50円以上の上げ幅となった。上海ゴムの中心限月(2016年9月限)も同日に1万2,950元と1月12日の9,590元から3,360元高(円換算トン当たり5万6,683元、キロ当たり56円68銭)、シンガポールRSS3号期近も12日に174.50セントと、1月8日の110セントに比べて64.50セント高(円換算70円55銭)も上昇した。

 このように、3市場が揃って大反騰したキッカケは本欄で再三指摘しているが、改めて述べると、①産地で季節的な減産期が続いており、天然ゴム減産で供給量が少なくなっている、②相場が上昇するのに伴って、農民が先高人気になり、手持ち現物を売り渋っている、③タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国が3月から6ヵ月間で61万5,000トンの天然ゴム輸出を削減する、④インドネシア政府が市況対策のため50万トンの天然ゴムを買い上げると発表、⑤上海ゴムに株式市場からの投機資金が流れ込んでいる…などに加えて、東京市場を主力に中国系の強気筋が買い上げたからだ。

 特に、強気筋の買いで相場が素直に上昇した背景には、①、②が味方し、③、④のように、天然ゴム価格の低迷で各国政府が頭を悩ましていただけに、強気が参入して相場を上昇させることに大賛成であり、これも相場上昇にひと役買ったものと思われる。

 また、中国系強気筋が4月限納会(22日)で供用期限切れ渡しの現物を一手に受ける見通しであることも、市場のショック高につながったといえる。過去、東京ゴムは供用期限切れの現物渡しによる受け手難で、何度も価格が急落したことがある。それを中国系強気筋は逆手に取って現受け作戦を敢行する見通しで、これが売方の総踏みにつながったもので、中国系強気筋の巧妙かつ大胆な作戦が、今回の東京市場の急騰相場につながったといえるわけだ。

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