株価の強調地合いの下、NY金の下振れリスクは解消されず

 NY金は4月に入っても、相変わらず上値の重い展開を強いられている。一時、1260ドル台まで急伸したものの、世界的な株式市場の強調地合いの下、金市場からの資金シフトの動きがみられ、実需の買いがみられないことから上値追いの買いにも発展せず、結果的には高値から急落を強いられ、戻り売り基調を鮮明にしている。

 SPDRの金ETFは14日現在、3営業日連続で減少している。14日現在の水準は806.82トンで、今月に入って12.47トン、1.5%の減少を記録している。2月には108.04トンも急増した金ETFだったが、3月の増加幅は42.01トンに鈍化し、4月に入って減少傾向をみせている。4月からは第2四半期が始まるが、第1四半期のリスク回避としての役割は期待されていないようで、今後とも資金引き揚げの動きに拍車がかかるとみられる。

 その資金引き揚げの要因として、株式市場の強調地合いと実需の買い不在が挙げられる。米利上げ観測が後退し、世界経済への影響から米FRBは利上げにかなり慎重になっている。このため、NYダウが3月以降、上昇トレンドを形成し、金市場からの資金引き揚げを促す格好となっている。株式市場の強調地合いが続く間、強引に買い進まれても、格好の売り場提供になってしまうパターンが続くことになる。

 実需の買いに関していえば、インドの長期ストライキが影響している。金の輸入関税のさらなる引き上げに反対して、3月上旬から金の宝飾業者がストライキを実施しており、現在も続いている。3月のインドの金輸入はたった18トンしかなく、前年同月の125トンから急減している。本来、4月から5月の需要期にかけて輸入を増加する時期でもあるが、その輸入が極めて低調なだけに、金の買いが長続きしない要因にもなっている。ストライキの解消が出直りの絶対条件でもあるが、需要期を過ぎてからのストライキ解消も意味はなく、一時的な支援材料にしかならないだろう。
 
NYgold
 

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