ゴムは期先の反発力鈍い

 東京ゴム先限は4月に入って一気に値をハネ上げた。それが6日(水)の上げで、全限180円台に乗せ、先限は188円40銭まで上昇し、190円に今一歩と迫った。

 ただ、その後の足取りを振り返ると下げ足を速め、8日には175円60銭まで下げて、高値から13円ほど水準を下げた。9月限の一代足を見ると発会値が177円20銭、高値が188円40銭(4月6日)、安値が175円10銭(3月30日)で、8日は一代の安値に急接近するなど、値を消し始めている。

 もちろん、東京ゴムの一代足(4~9月限)は4月6に全限一代の高値に達したことから、力関係は依然として強気筋有利にあることも間違いないが、ただ、中国系の強気本尊が4月限を大量現受けの姿勢をハッキリと示し、かなりの資金を投入して相場を持ち上げようとしているものの、思うように上がらないのは、やはり、世界の天然ゴム需給が過剰状態にあるからだろう。

 確かに、昨年の2~5月までの世界天然ゴム需給(国際ゴム研究会)を見ると、生産量が334万4,000トン、消費量が404万2,000トンで差し引き70万トン弱の供給不足にあるが、これは生産国が乾期(減産期)に当たっているという特殊事情がある。

 これに対して、2015年6~9月の世界天然ゴム需給では生産量が431万2,000トンで、2~5月の生産量334万4,000トンを96万8,000トン上回る。一方の同期の消費量は429万1,000トンと前年同期比24万9,000トン増加にとどまっている。

 6~9月の生産量が431万2,000トンに対して消費量が429万1,000トンだから差し引き2万1,000トンの供給過剰になっている。つまり、2~5月の産地における乾期(減産期)の期間中には高値が出やすいが、それを過ぎると、供給過剰体制に戻り、価格は下落するパターンが多いことを頭に入れて置く必要がある。

 商品相場は“先物取引”の名のごとく、材料を先取りして動く習性がある点を考慮すると、5月を待たずして、『上げ相場の峠は越した』と見ても差し支えあるまい。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事