ゴムは強気本尊が大量現受けの姿勢!?

 東京ゴム先限は先週末(4月1日)も179円50銭と180円台に接近しながらも、それを達成出来なかった。最近の動きを見ても、3月7日の184円60銭、23日の181円90銭、28日の181円20銭と頭がジリジリと下がる傾向にあり、先週末も強気筋が買い上げながらも、それを達成出来なかった。これで、今週180円にチャレンジしても、それを実現出来ないと、市場は、『180円は厚いカベ』と受け取って、失望を与える恐れもある。

 なかなか、180円を達成出来ないのは、やはり、180円前後にはヘッジ売りが待ち構えているからだろう。実際に5月あるいは6月に入って、『あの高値で産地から荷を呼んだ』ことになりかねず、再び東商取(東京商品取引所)のゴム指定倉庫在庫を増やすことになるだろう。

 さて、当面の大きなポイントは強気筋が4月限納会で大量現受けに出るかどうかだが、4月限が5月限に比べて高値を形成しているのは、強気筋が居座り、納会で現受けする姿勢にあるからだ。

 もちろん、納会のドタン場で買い玉を一気に逃げる手もあるが、それをやれば暴落することは十分に承知しているはずで、本当のところは、『やむにやまれず現受けする』ということだろう。つまり、強気筋は現受けして相場を支えなければならないポジションになっているといえるわけだ。

 しかし、過去の仕手戦を見ていると、『現物を受けた時点で強気本尊は負け』ということが良くある。現物を受けないで買い玉が回転していれば良いが、それが回転せずに買い玉を守るために現物を受けてしまうと、資金が寝てしまうというマイナスが生じる。

 仮に、強気本尊が700枚(3,500トン)の現物を受けしたとすると、6億円以上の資金が寝てしまう。しかも、その半分が先物市場に売りヘッジ出来ない供用期限切れ現物だとすれば、その現物は中国で売却するしか手がない。一般的に供用期限切れ現物は20%ほどのディスカウントで取引されるというから、どう見てもリスクが大きい。

 残りの供用期限のある現物については恐らく、東京市場に還流することになるはずだが、問題はそれを誰が現受けするか。今後、強気本尊がどのような戦法で対応するか判らないが、『1年間の供用期限切れ現物を大量に現受けするのだから、何をするか判らない』が本当のところだが、“無理が通れば道理引っ込む”で、仕手戦のツケが5月以降に表面化する可能性がある。

 従って、強気筋にチョウチンをつけるのはリスク大で、あくまでも戻りを狙って売る作戦が順当といえまいか。

 タイにおける干ばつは目下のところ天然ゴム産地の南部で発生していないが、この動向から目を離せない。
 
zu1
 

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