中国の景気減速が供給不安以上に影響大きい

 2016年に入ってから着実に下値を切り上げる展開となっていたゴム相場に暗雲が立ち込めてきた。3月に入ってからは3度にわたり先限が180円を突破したものの、3月7日の戻り天井高値184.6円をなかなか突破することができない状況が続いている。

 産地タイ、インドネシア、マレーシアの3国は3月から協調し輸出削減を始めた。また昨年から続くエルニーニョ現象の影響で天候が不順となり、東南アジア地域全般で干ばつが広がり生産に対する障害の懸念が出ている。こうしたことから供給に関しては概ね不安要因が支配的であり、相場的には上昇要因が目立っている。ところが、このような状況にもかかわらず市況は逆に上値が重くなっている。

 足元の上値が重くなっている背景には、(1)安値から反発傾向となっていた原油相場の上昇が止まり弱含みに推移、(2)為替がここにきて円高に振れている、(3)減産期に入っているタイ現物市場のオファーが上昇してこない、(4)産地国全体の干ばつの情報が寄せられているが天然ゴム農園に対する影響はほとんど出ていない模様である、(5)中国の景気回復が遅れており今後一段と中国の天然ゴム消費が減る傾向を強める可能性がある、などが挙げられる。

 これらの要因の中でも特に弱材料となっているのが中国の天然ゴム消費に対する悲観的な見方である。更にその背景には中国の景気減速がある。
 
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