トウモロコシ、やはり新穀限月の上昇は難しい

米農務省(USDA)は3月30日に「四半期在庫」と「作付意向面積」という二つの重要統計を発表した。トウモロコシ相場は同日が前日比+40.00セントの644.00セント、翌4月2日が同+11.00セントの655.00セントとなっており、僅か2営業日で50セント超の急伸地合が形成されている。

その決め手になったのは、四半期在庫である。これは3月1日時点の全米在庫を調査したものだが、市場予測61.51億Buに対して、実際の数値は60.09億Buに留まったのだ。これが意味することは、昨年12月~今年2月にかけての米国内需要が、市場予測を1.42億Bu上回っていたということである。

3月需給報告では、2011/12年度の米期末在庫見通しは8.01億Bu、在庫率は6.3%となっていたが、実際にはよりタイトな需給環境にある可能性が極めて高くなっている。これが、トウモロコシ相場が急反発した背景である。

しかし、ここで新穀限月となる12年12月限に目を向けると、3月30日は前日比+16.00セントの540.25セント、翌4月2日は同+4.75セントの545.00セントとなっており、累計の上昇幅は20.75セントに留まっている。明らかに、旧穀限月の急伸地合に連動仕切れておらず、逆に上値の重さが確認できる。

その背景は、作付意向面積が9,590万エーカーと、実に75年ぶりの高水準に達したことだ。これは、2月のアウトルックフォーラムで示された9,400万エーカーを更に上回っている。筆者の計算だと、12/13年度の期末在庫は20.66億Buに達する可能性もあり、11/12年度の8.01億Buの2.6倍に達することになる。

まだ実際の作付け量確定には2ヶ月程度が残されているが、仮にトウモロコシの作付けが順調に消化できれば、トウモロコシ相場は新穀限月主導の軟化が避けられなくなるだろう。旧穀限月は値崩れを起こす理由が見当たらないが、新穀限月が高値を維持するためのハードルは高くなっている。

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