深刻な天候不順・干ばつに悩まされる東南アジア

 今年に入ってからは東南アジアの国々で天候不順の報告が相次いでいる。昨年来発生しているエルニーニョによる異常気象によるもので、東南アジア地域において広く干ばつなどの被害が出ている。更に、干ばつにより山火事が発生する被害やそれに伴う煙害も報告されている。

 この影響でタイやベトナムなどの国々で今年のコメが減産になるのではないかとの見方が出ているほか、パームオイル畑では一部地域で減産となり、それが原因となりマレーシア先物取引所のパームオイル相場が安値から急速に上昇する状況となっている。

 今のところ、ゴム農園に対する被害報告はほとんど伝えられていないものの、今後も干ばつが続くようであれば、水不足によるゴム樹の立ち枯れによる減産といった事態に陥る心配も出てくる。今、タイでは年間を通じて最も降雨量の少ない乾季に入っているが、乾季が平年より長期化した場合、ウインタリング(落葉期)の程度がひどくなる可能性もある。その場合、特に専門的にはハードウインタリングあるいはダブルウインタリングと呼ばれるが、そのような事態となった場合は、減産の度合いが平年より強まるだけでなく、先々、5月積み、あるいは6月積みといった船積みにまで影響が出てくることも否定できなくなってくる。

 タイでは例年、春節(旧正月)を境にしてウインタリングに入る。この時期は古いゴム葉が抜け落ち、2カ月前後かけて新しい葉に生え変わる。ウインタリング明けの目安となるのがソンクラン(水掛け祭り)で、今年は4月13日に開催されることになっている。この祭りは水祭りであるため大量の水が消費されるが、今年のタイは渇水問題が深刻化しているため、観光スポーツ相は一時、「今年のソンクラン祭は水かけの禁止を予定している」と発表していたほどだ。プラユット首相も「今年はソンクラン祭にも節水が必要」だとの見解を示した。

 このタイを例にみるように、異常気象をもたらすエルニーニョによりアジア全域の農家が干ばつに苦しんでいる。エルニーニョのピークは過ぎたものの深刻な事態は続いている。
 
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