踏んだら終いのゴム相場か!!

 東京ゴム先限は3月7日の184円60銭から11日の夜間取引の安値167円30銭まで、あっという間に17円30銭も下落した。2日から7日までの上げ幅が28円の上げ幅に達したことも驚きだが、すでにその上げ幅の3分の2近く値を消している点も驚きだ。

 価格が動くのも良いが、あまり短兵急に大きく動くと一般投資家はそれに振り回されて、ついて行けない。これが商い閑散につながる恐れもあるだけに早く落ち着いて欲しいものだ。

 それにしても2月12日の安値144円50銭から3月7日の184円50銭まで40円10銭の上げ幅は昨年春以来のことだが、しかし、その背景となる材料で劇的なものが見当たらなかった。

 前回にも述べたことだが、あえて材料といえば、中国筋が東京4月限を買い始めたとか、中国・青島の在庫減少、タイ産地の減産期による供給減少、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国が3月から6ヵ月間にわたって61万5,000トンンのゴム輸出を削減する計画…などがある。

 更に、原油を中心とした国際商品の反発、株高などの外部環境好転などを付け加えることが出来るものの、これらの材料は相場が急騰したことによる、いわゆる、『あと付けした材料』ともいえる。

 つまり、40円も上げ材料、背景がなかったともいえるわけだが、結局のところ、その背景は弱気筋が安値で売り込み、それが予想以上に多かったためといえまいか。

 それを裏付けるように3月1日の東京ゴムの取組高は2万8,596枚、それが9日には2万2,887枚と、5,709枚も急減した。この急減は弱気筋が一斉に手仕舞買い、それが連鎖的に弱気筋の踏み拡大につながり、予想以上の下げ相場を招いたと見るべきであろう。

 東京ゴム先限が3月7日の184円50銭から一転して急落し、11日に167円30銭まで値崩れしてしまったのは、上げの背景に確固たる材料が無かったこと、一方で弱気筋の踏みが出切ってしまい、下支える内部要因では無くなったことが、その後の下げ足を早める原因といえるわけだ。

 確かに、国際商品全般に底入れの兆しがあり、安値から上昇へと転じる商品が多いこと、タイ産地の減産期による供給減少などから、今後、下値を切り上げる可能性はあるが、だからといって、185円あるいは190円をつける相場ではない。

 再三指摘しているように、某筋から4月限納会でまとまった供用期限切れ玉が品渡しされた時、それを誰が現受するかだ。こうした、供用期限切れ現物は通常の20%ディスカウントで取引されるというから、実際に4月限納会(22日)が接近すると、嫌でも強気筋が手仕舞わざる得なくなるはずだ。

 この納会を通り過ぎないことには、正直なところ、『うかつに買えない』といえまいか。

 東京ゴム先限が165円を下回ると上げ幅40円の半値押しとなり、力関係は再び弱気有利に傾斜するだろう。
 
みんこもチャート東京ゴム週間足
 

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