相場の変化とともに内部要因も劇的な変化をみせるゴム市場

 3月7日の週に入ってからのゴム相場は、上げ過ぎの反動から修正安となっている。東京先限は7日に一時184.6円まで上昇し昨年8月以来の高値をつけたが、そこからは反落の歩調へと暗転している。

 足元のゴム市場においては、産地の輸出削減やタイの季節的な減産期、あるいは需要サイドでは中国や米国の新車向けタイヤ需要の増加など、上昇要因が目白押しとなっているため相場が下げるような環境ではないと見受けられる。このため、足元の相場下落は、多分にテクニカルな要因によるものと考えられると同時に、内部要因絡みだと推察できる。

 今年に入ってからのゴム相場が安値から大きく出直り相場となった背景にも、内部要因の大きな変化があった。東京ゴム市場の非当業者の建玉が売りから買いへと傾いたのである。参考までに、買い建てから売り建てを差し引いた建玉が多い場合の状態は買い越しあるいはネットの買いといい、逆に、少ない場合の状態は売り越しあるいはネットの売りというが、今年2月上旬時点で一時1万枚を超えていた売り越しは、最近急ピッチで手仕舞いが進んだことに伴い減少に拍車がかけられている。先週末の3月4日時点で5777枚の売り越しとなり、更に直近の9日時点では1308枚まで大きく減少。このペースから察するに、早ければ今週末にも売り越しから買い越しへと転換しそうな流れである。

 つまり相場は典型的な売り込み型からのショートカバー相場と化したといえ、その流れが一巡すると今度は買い方の利食いが入りやすくなってテクニカルに相場は下げていると判断することができる。

 今後予想される流れは、まず手仕舞い売りがいったん一巡した時点で再び新規買いが誘われ、買い越しに転換した以降も買い越しは積み増されそうだ。現在の東京ゴム市場において買い越しの許容範囲は過去の経験則から1万枚強であるため、その警戒水準に達するまでは相場が持続的に上昇するという考え方もできる。
 
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