発表前に急落を強いられるシカゴトウモロコシ

 30日の米農務省の作付意向面積発表を前にしてシカゴトウモロコシは連日の急落を強いられ、下げ幅を拡大している。29日には2ヶ月振りの安値水準に値を崩している。26日以降のファンドの売り越しは4営業日で実に5万6000枚と推測され、大豆の8000枚の売り越しと比較すると、大量の売りを浴びており、期間の下げ幅も40セント以上となっている。
 さて、ダウジョーンズがアナリストの事前予想を集計した作付意向面積の予想平均は9470万エーカーで、2月の米農業フォーラムで示された9400万エーカーを大きく上回っている。ちなみに、前年度実績は9192.1万エーカーとなっている。
 ところで、昨年も同様の弱気な意向面積が当初から想定されていた。前年度実績が8819.2万エーカーで、事前予想平均は9166.2万エーカーとなり、約350万エーカーの大幅増加が見込まれていたが、実際には事前予想平均をさらに上回る9217.8万エーカーの意向面積が米農務省から発表されたのである。今年の事前予想平均は前年度実績に比べて300万エーカー以下の増加見通しだけに、状況としては昨年の方がより弱気な発表だったといえる。ただし、作付意向面積の水準自体が今回は過去2番目の高水準になるとみられており、市場ではその危機感もあって、売りを誘っていると考えられる。
 上記の通り、昨年も弱気な発表を警戒して発表前日まで急落を演じていたが、発表に対する評価は強気となり、発表後のシカゴは終日ストップ高張り付きを演じている(チャート参照)。弱気な意向面積はそれまでの急落で織り込み済みとなり、逆にそれまであまり市場の評価を受けてこなかった3月1日現在の強気の全米在庫発表を好感し、ファンドのパニック的な買い戻しを誘ったとみられる。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事