ゴムを含めた商品全般に底打ち感が広がる

 今年に入ってから金相場の上昇傾向が鮮明となっている。昨年12月中旬に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定したことで、金利のつかない金相場の魅力が薄れて長期的に下落するのではないかとの見方が支配的となっていた中、そのような弱気な見方とは真逆に相場は反発の様相を強めている。特にドル建てNY金は1月中旬から2月中旬までのわずか1カ月間で安値から2割もの急騰となった。

 年初来の国際金融市場の混乱が安全資産としての金への投資を拡大させている。中国株に関しては依然として下値リスクが強く底流しており、それが世界同時株安への不安を抱かせている上、欧州では、英国のEU脱退問題でポンドが急落、ドイツでは移民問題なども絡んで銀行株が急落するなど経済全般の混迷が深まっている。またギリシャ、イタリアの金融危機に伴う不信感も払拭されず、こうした一連の状況も金投資に拍車をかけている。需給面でも世界最大の金消費国であるインド、中国ともに金投資が旺盛であることが強材料となっている。このような状況から、NY金の中心限月は1050ドル付近の直近安値で底入れし、これから長期での上昇トレンドに回帰していくのではないかとの見方が浮上している。

 金の上伸に先導されてプラチナやパラジウムなどの貴金属相場も底入れ反発の様相を濃している。パラジウムはまだ2番底が形成されたばかりだが、ダブルボトムから底入れが完了した公算が強い。また先行して上昇トレンドに入っている銅やアルミなどの非鉄金属は2段上げが形成され、先高感の強いマーケット情勢となっている。

 東京商品相場は、最近の為替が円高傾向であるためドル建ての海外商品ほど鮮明な上昇トレンドには至っていないが、全体的に、「一つの傾向として商品相場全体に底打ち感」が広がっている点は、下段の折れ線グラフ(チャート)から判断できる。

 そしてこの一群の中において、ゴム相場も同様に底入れの様相を呈しており、これから上昇トレンドへと回帰するのではないかとの見方が誘われる状況である。
 
rubber20160304
 

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