「場味変わる」原油・穀物市場

 相場の世界では「場味が変わる」と言う。ファンダメンタルズが大きく変わっていないのに、弱気材料に反応しない(場味が良い)とか、強気材料に反応しない(場味が悪い)などのマーケットの雰囲気・風の事を表わす。具体的な数値で表れ難いものの、長い経験値から感じ取られる予知のようなものだ。

 3月相場入りして「場味が変わってきた」のが、原油・穀物市場だ。

 ファンダメンタルズからは、弱気材料のオンパレードだが、弱材料に対しての反応が鈍くなっている。昨晩発表された米エネルギー情報局(EIA)統計では原油在庫が予想以上に急増し、受渡場所となるオクラホマ州クッシング原油在庫も2004年の統計開始後の最高水準を更新したものの、ここ最近の下値支持である安値を割り込まず、石油精製がこの時期として1989年の統計開始後の最高水準を更新したことや、プーチン大統領が、同国の石油各社が1月水準を平均生産量の上限とする案に合意したことを明らかにしたことを材料に安値から切り返し、一時35ドル台乗せとなった。

 一方の穀物市場も、2月末の米農務省(USDA)アウトルック・フォーラムでは、作付面積の増加予想がなされた事に続いて、昨晩は調査会社インフォーマ・エコノミクスが、2015~16年度のブラジルのトウモロコシ、大豆の生産見通しを上方修正したものの、シカゴ市場は、ここ最近の支持線を割り込むことなく反発している。

 いずれも上値は重いものの、下値が悪材料で叩けなくなっている印象だ。
 
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