やはり読み誤っていたFOMCのメッセージ

14日の本欄では「FOMCのメッセージ、読み誤っていない?」とのタイトルで、金融緩和による刺激措置の拡大はないとの見方に疑問を呈したが、やはりマーケットの金融政策見通しは間違っていたようだ。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が26日に行った講演では、最近の失業率低下を「08~09年の異例な大量解雇の反転」に過ぎないと結論付け、今後の改善ペースが鈍化するリスクが指摘されている。その上で、失業率の大幅な低下には、「生産と需要のより迅速な拡大が必要」として、緩和政策の継続による支援の必要性を強く訴えている。

今回の講演内容を素直に読み解けば、2014年遅くまで現行の低金利環境を維持するのみならず、追加金融緩和への展開も否定していないことが明確に読み取れるはずだ。

3月上旬のマーケットでは、追加金融緩和の可能性を否定するのみならず、出口戦略が前倒しで実行されるリスクも織り込む動きが活発化していた。しかし、講演内容を見る限りは、誤った金融政策見通しが構築されていたと結論付けざるを得ない状況にある。これは、金相場がファンダメンタルズを無視した投機的安値を形成していることを意味し、同日の金相場が前日比で23.20ドルもの急伸となったのは、安値是正の第一歩と評価できる。

冷静に現在の相場環境をみてみれば、世界的な金融緩和圧力には何ら変化が無い一方、大口投機筋のネットロング(買い越し幅)は昨年12月下旬以来の低水準に落ち込んでいる。

四半期末に向けてファンドの売買動向が荒れる可能性もあるが、従来の「リスクオン→金融緩和観測後退→金相場下落」のフローを否定できれば、1,700ドル台回復から改めて1,800ドルの節目を試す展開になるだろう。200日移動平均線もブレイクしており、チャート環境の改善が促されていることも重要である。

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