東京白金は戻り売り、NY市場での整理商いが重石に!?

 NY白金期近4月限の整理商いが3月に本格化する。将来的な需要が期待される状況であれば、期先限月への買い玉の乗り換えの動きが積極的にみられるため、期近限月の整理売りが活発化しても、圧迫要因にはならない。しかし、欧州経済の先行き不透明さなど、将来的な白金の需要後退懸念が高まっているここ数年の傾向として、期先限月への買い玉の乗り換えは極めて限定的なものとなっており、逆に乗り換えの売りが目立っている。つまり、整理商いを迎える月に白金が急落する傾向がみられる。

 2014年期近4月限の2月末の終値は1446.8ドルだったが、3月27日には1394.3ドルまで急落し、下落率は3.6%。2015年4月限の2月末の終値は1185.6ドルで、3月17日に1086.7ドルの安値を示現し、その下落率は8.3%である。とりわけ、NY白金ではヘッジファンドの決算要因もあり、10月限の整理商い、すなわち9月の急落が目立っているが、3月もここ数年、急落しているのは確かである。

 白金の需要は自動車用需要が多く、次いで宝飾用需要である。日本のような投資用需要は世界的には稀である。

 自動車用の触媒需要は欧州が最も多く、ディーゼル用がその中心である。しかし、VWの不正発覚以降、ディーゼル車の販売の落ち込みが目立っており、またVWはディーゼル車から将来的に撤退することを公表している。メルセデスベンツもプラグイン=ハイブリットにシフトする意向を示しており、ディーゼル車の将来的な販売後退が確実視されている。

 また、燃料電池車の触媒としての白金の需要が当初は期待されていたが、代替品の開発が急速に進んでおり、この分野での需要増も期待薄の状況である。

 宝飾用需要の中心は中国であるが、景気減速懸念から需要は落ち込むとみられ、日本やインドでの需要も頭打ちの状況である。
 
nypt
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事