わかりにくい時期

 今は相場の行方が分かりにくい時期に入っている。NY金価格は2月11日1263.9ドルという昨年2月2日以来一年ぶりの高値を付けた後急落し、1210.1ドルになっている。上昇トレンドができたと思ったが、2月11日までのことであり、揉み合いに転じている。こうなるとこの揉み合いの後にどちらに向かうかが方向を決めることになり、今の時点では何とも言えない。その背景には株価が下げ止まったことがある。ダウ平均株価は1月20日15,450ドルまで下落したが、16,620まで7.6%反発しており、日経225は2月12日の14,865円を底値に16,052円まで8%戻っている。上海総合指数も1月27日の2,638.3から2927.1まで10.9%上昇。株価の反発と共に、先行きの不安が解消されつつある。世界の景気は決して良くなく、企業業績も低迷しておりとても大盤振る舞いの賃上げを認められるほどゆとりはないが、今後どうなるだろうというほどの恐怖感もない日本人には慣れ親しんだ状態である。

 日本の債券ディーラーはほんの僅かの金利の動きを追う日々がここ数十年続いていたが、いよいよマイナス金利との闘いとなり、とても利ザヤを抜くような状況とは程遠くなっている。資金の運用をせざるを得ない立場のディーラーは、貸し付けも金利の利ザヤもダメで、最近欧米のブリオンバンクは金等の商品投資からも撤退している。今後金融機関の資金運用はいったいどうなるのであろうか。銀行や保険会社の株価が下がるわけである。

 さて、商品投資の世界に戻ると、こうした時期は、投資を休むか、どうしても投資するなら一定のレンジ(相場の上下幅)を決めて、下限に達したら買い、上限近くなったら売るというこまめなサヤを取るしかないだろう。そうした操作は最も難しい技術の部類に入る。
 

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